ウイユヴェール人名辞典

 
ウイユヴェール
 この物語の主人公。シモーヌ、とも呼ばれており、
 どちらが本名かそれともどちらも偽名なのか、謎の多い女性。アーネスタ・ブローではないかと筆者は語っている。
 毒殺のスペシャリストで、“ラガ派”の代表ブラックを葬ったのも彼女である。
 今は、王族派スパイの容疑をかけられており、同じくラガ派のパブロの監視を命じられている。
 本当の役職は、王族派左派ナンバー3(マリア・ノボセリックとも伝えられている)

パブロ
 記憶を無くしたラガ派のロビィスト(活動家)。今は、しがないもの書きになり下がっている。
 昔は格闘技チャンピオン、突撃取材を信条とするドキュメンタリー作家
 しかし、ブラックから重要なメッセージを預かっている。内容は、
 『竜が火を吹くたびに彼は苦しみ、その苦しみを詩に変えて、床の隙間から地獄の王へ……』

ポワソンリー
 ウイユの直属の上司で、その仕事は冷酷。仲間内からも恐れられている。

サンティール
 ウイユの監視役。おやべりが過ぎる

エドガー・ブラック
 反政府ネットワーク“ラガ派”の二代目代表。通称“片足のカリスマ”
 788年、我が国初の民主制選挙、俗に言うキュビスト選挙でラガ派最有力の地位にありながら、
 選挙直前の演説で王族派の支持とラガ派の早期解散を宣言、ラガ派崩壊の引き金となる。
 そのご、伝説の殺し屋デュシャンとアポイントを取ることに成功するが、ウイユに殺されてしまう。
 王族派のスパイだった。

アンリ
 パブロの書いた脚本に興味を示した舞台演出家。
 その道では知られた存在で、今回は、エドガー・ブラックについての舞台だった。

ジュメル
 マフィア用語で言うと“掃除屋”と呼ばれる者。
 もし計画が失敗した時、関係者を処分したり、もみ消したりする。

デュシャン
 成功率100%と謳われる伝説の殺し屋。
 どこの団体にも属さず、三人の仲介者を通さないと会えない。王族派のヒューラー、バイン、ビョルンの
 三人の暗殺を依頼されている。

アルベルト
 ウイユの父親。エナビア記に“アルベルト・シーン”と言う者が登場するが、偶然の一致と思われる。

マーシア
 ウイユの母親。

キリコ
 ラガ派創設の指導者。謎の死を遂げている。

ヒューラー
 王族派情報部トップ

バイン
 王族派情報部ナンバー2

ビョルン
 王族派の殺し屋