今回は「テーブルゲーム」、「食玩」と特集してきましたSDガシャポン戦士アナザーシリーズの
残された最後のジャンル、「パッケージ販売」についての特集しよう。
まず始めにパッケージ販売とは何か?このコラムでは玩具店の店頭などで売られた物を差す。
つまり、ベンダー機でカプセルに入れて売られていた当て物玩具してのガシャポン戦士に対して、
見栄えよくパッケージングして売られていたコレクション玩具としてのガシャポン戦士だ。
商品内容は基本的にベンダー機販売された物の中から人気のあるものをセットにし、
中身が分るようにブリスター梱包されオープンパッケージで販売されているのが当時の通例だった。
しかし、00年頃の食玩ブームの到来を前後にして、コレクション系商品のセット売りは激減。
1ボックス購入しても全種揃わない可能性のあるブラインドパッケージ(ブラインドボックス)が主流となり、
現在はトレーディングフィギュアとして1つのジャンルを確立するにまで至っている。
§1 セットパッケージシリーズ
キン消し時代から続いてきたセット販売はSDガシャポン戦士でも初期の頃から商品化されている。
ただし、最盛期(マーク16〜25あたり)の塩ビ人形セット販売はなぜか商品化されていなかったようだ。
SDガシャポン戦士パート1〜マーク3から18種を選んでセットにした物。
成型色が旧素材・肌色で統一されており、ほぼキン消し時代のセット販売と同じ仕様。
塩ビ人形以外のオマケとして「キーホルダー」と「バトルステージ」がついていたようだが遊び方は不明。
人形の素材はおそらく、ベンダー販売されたものと全く同じ物を使用している。価格は1200円
ラインナップ詳細
Zガンダム(MSZ-004)、リックディアス(RMS-099)、アッガイ(MSM-04)、シャア専用ゲルググ(MS-14S)、
ゾック(MSM-10)、メッサーラ(PMX-000)、グラブロ(MAM-07)、アッザム(MAX-03)、ザクフリッパー(MS-06E-3)、
ガンダム(RX-78-2)、ガルバルディβ(RMS-117)、ジオング(MSN-02)、ザクキャノン・ラビットタイプ(MS-06K)、
ジム(RGM-79)、マラサイ(RMS-108)、旧ザク(MS-05)、ザクレロ(MA-04X)、百式(MSN-00100)
・SDガンダム デラックスセット2 ■
同時期に販売されたと思われるラインナップ違いで発売したセット2。
こちらも合計18種で、SDガシャポン戦士マーク3の物が中心になっている。
当然ながら、セット1とラインナップは重複しないので2つ買えば1〜3弾がコンプできることになる。
成型色、オマケの内容はセット1と同じで、「キーホルダー」と「バトルステージ」がつく。
個人的な感想になるが、ラインナップ選定の基準がよくわからない。これではハズレセットといわれても仕方がない。
ラインナップ詳細
ガンキャノン(RX-77-2)、グフ(MS-07)、ギャン(MS-15)、ゴック(MSM-03)、ガンダムMk-II(RX-178)
ハイザック(RMS-106)、シャア専用ザク(MS-06S)、ボール(RB-79)、ブラウ・ブロ(MAN-03)
ザク(MS-06F)、ドム(MS-09)、ビグザム(MA-08)、ズゴック(MSM-07)、リックドム(MS-R09)
ジムII(RMS-179)、高機動試験用ザク(MSN-01)、ビグロ(MA-05)、エルメス(MAN-08)
・SDガンダムヘビーメタル マーク1
マーク20あたりから登場した限定版ダイキャスト人形の3種類セット版。
ガシャポン戦士にアソートされていた限定版ダイキャスト人形と色が違っており、
ベンダー機での限定品であるレア感を損なわないように配慮がなされている。価格は380円
ラインナップ詳細
セット1:ガンダム(金)、νガンダム(銀)、武者ガンダム(茶)
セット2:Zガンダム(金)、百式(銀)、武者Zガンダム(茶)
同シリーズの第2弾。どれくらい期間が空いていたのか正確には分らないが、
ラインナップを見ると半年以内に発売していたようだ。
商品の仕様はマーク1と全く同じで、商品ナンバーも引き継いでいる。
ラインナップ詳細
セット3:殺駆頭(金)、将ガンダム(茶)、武者Zガンダム(銀)
セット4:武者百士貴(茶)、武者νガンダム(銀)、武者ガンダム(金)
SDガシャポン戦士マーク31のコンプリートセット(限定プラは含まない)で、
GARMSの5種+ブラッディザクは成型色灰色、残りのザタリオン軍の6種は
ガシャポン戦士シリーズでは使われていない紫色のオリジナルカラーを採用している。
造型自体はガシャポン戦士の物と全く同じ仕様。
おまけでGARMSの下敷きが付いている。
ラインナップ詳細
キャプテンガンダム、ガンセイヴァーZ、、ヘヴィウェポンコマンドガンダム
ヘビーガンダム、ガンクルーザーMk-I、メガコマンダーブラッディザク、
ザクII、ドム、コマンダーケンプファー、ザクマリナー、ガザD、ガ・ゾウム
・SD戦国伝 四大将軍セット ガンメタリックバージョン ■■
「伝説の大将軍スペシャル」の発売後に販売されたと思われるセットで、
商品名の通り、初代から四代目までの大将軍の成型色黒バージョン(彩色版)が入っている。
SDガシャポン戦士にアソートされていた彩色版との大きな違いは彩色箇所で、
目の部分の塗り色がガシャポン戦士の限定品が緑に対して、この商品の物は金色に塗られている。
他にも別パーツの彩色の有無などでも違いを判別できる。
ラインナップ詳細
初代大将軍(R)、二代目大将軍(R)、三代目大将軍(R)、四代目大将軍
この商品は「SDガンダム ミニマムマーク4」のコンプリートセットでガシャポンの物と造型に違いはない。
SDガンダムミニマムはベンダー販売された物のほとんどがクリア、金、銀色素材という
ちょっと変わったシリーズなので、成形色が通常5色で構成されているこのセットは、
ある意味でコレクターにとってありがたい物ともいえるだろう。
付属のミニカプセルを使ってフィギュアバトルができるようだが、
パッケージに書かれた遊び方を見る限りではかなり強引な気がする。価格は580円
ラインナップ詳細
新荒烈駆主(地帝の神器)、鳳凰頑駄無(天帝の神器)、大福将軍、紅武者、
F90D、F90S、F90A、F91フル装備、
スペリオルランダー、アレックスランダー、ゼファードプラス、ニューゴーンドランダー、
皇騎士ガンダム、勇剣士プラス、鎧騎士ガンダムF90、白金卿
ヘビィウエポンコマンドガンダム、キャプテンガンダム、ガンセイバーZ、ガンダイバー
§2 ブラインドパッケージとその他のSDガンダムシリーズ
すべてのパッケージ販売版のSDガシャポン戦士が
オープンパッケージであったかというとそうではなく、一部の商品はブラインドパッケージで発売している。
ここでは、SDガシャポン戦士とあまり関係の無いものも含めて紹介しておこう。
・SD頑駄無スペシャル ■
パッケージを見る限り、地上最強編頃に発売したと思われるシリーズで、
塩ビ人形1体と限定ダイキャスト人形1個がセットになっていた様子。
パッケージには全52種類というのラベルが見えるのでかなりの種類をカバーしていたようだ。
ラインナップの詳細については不明。価格は100円
ラインナップ詳細
・ダイキャスト人形(超豪華キャラ・全5種)
白龍頑駄無、青龍頑駄無、赤龍頑駄無、仁王頑駄無、阿修羅頑駄無
・塩ビ人形(全47種?)
十力大将軍、黄虎賊地悪 以下不明
ひとめ見てわかるようにSDガシャポン戦士やSDRシリーズよりも大きい塩ビ人形。
発売時期はラインナップから見て90年頃と推測される。
サイズの割にデザインも荒く、頭が外れる以外の特徴の無さから人気は無かっただろう。
当然ながら、硬すぎて消しゴムとしての用途は期待できない。
ラインナップ詳細
武者頑駄無、武者頑駄無Mk-II、武者精太頑駄無、
駄舞留精太頑駄無、武者仁宇頑駄無、将頑駄無
・SDガンダム ガンダムXコレクション(1996年) ■■■■
SDガシャポン戦士との関連はないが、SDガンダムなので紹介しておこう。
店頭ブラインドパッケージで販売したプラ製組立て人形で、
「ガンダムX」の初期機体8種類がラインナップされている。
パッケージなど一見すると食玩風だが、お菓子の付属は無くBB戦士と同じくホビー事業部が販売。
レアとしてフルカラーメッキ版があり、他にも成形色が、白、黒、クリアー青、シルバーメッキの4種類ある。
すべてのパターンを含めると40種。価格は200円
ラインナップ詳細
ガンダムエックス、ガンダムエアマスター、ガンダムレオパルド、ガンダムエックスD.V.、
ガンダムヴァサーゴ、ガンダムアシュタロン、ジェニスカスタム、ドートレスカスタム
BB戦士シリーズ「武者○伝」が発売していた頃にホビー事業部から発売した商品で、
「ガンダムXコレクション」と同様にこちらもプラ製組立てキット&ブラインドパッケージ。
正直言って、アタリのフルカラーメッキ版以外の素組み状態では、折角のモールドが生かされず格好が付かない。
このシリーズのキットの良さは彩色してこそ映えるものなのでやや上級者向けのチープトイといえるだろう。
また、当時のBB戦士「むっちゃ武者クジキャンペーン」の賞品にも採用されていたので、成型色が非常に多彩。
パッケージ販売版として存在が確認されているのは、白、青、赤、クリアー緑、クリアー赤、シルバー、
シルバーメッキ、ゴールドメッキ、フルカラーメッキ。キャンペーンの賞品版として、
蛍光グリーン、蛍光イエロー、赤メッキ、青メッキも存在している。価格は200円。
ラインナップ詳細
初代頑駄無大将軍、飛鳥大将軍、三代目頑駄無大将軍、武威凰大将軍
頑駄無大将軍(二代目)、新世大将軍、四代目頑駄無大将軍、輝神大将軍獅龍凰
・元祖SDガンダム ミニコレクションMARK-1(2006年)
SDガンダム全盛期の頃に玩具店でBB戦士と双璧を成した
元祖SDガンダムの復刻版とも言うべき商品で、ギミックやパーツ割りなども当時品を再現。
ミニコレクションという名の通り非常に小さく、具体的に言うとBB戦士よりも小さい。
発売元のボーイズトイ事業部は第2弾の発売も企画していたようだが、
企画サイドが期待していた売り上げを達成できず、発売されなかった。
売り上げが伸びなかった原因について筆者は、よく言われるラインナップの平凡さよりも、
BB戦士並みの価格設定とブラインドパッケージがマズかったのではないか?と思っている。
ラインナップはスペシャルカラー版を含めて全10種で、価格は399円。
ラインナップ詳細
騎士ガンダム、サタンガンダム、武者ガンダム、武者Zガンダム、雑魚と暴留+馬
§3 カオス渦巻くOEM供給なSDガシャポン戦士たち
パッケージ販売というジャンルを調べる上でどうしても触れなければいけない存在。
それは、アマダを筆頭に駄菓子屋で売られていたSDガンダムシリーズだ。
昭和末期の駄菓子屋でよく見られた低価格の引き物クジなどで売られていたSDガンダムは
バンダイから金型を借りて生産していた(または、余剰材料で作ったものを買い取った)という説があり、
製品の色や素材感の些細な違いを除けばベンダー機で売られていたものと遜色ない出来だといえる。
だが、これらの商品を偽物とするか準正規品と見るかはコレクターによって様々なようだ。
▼アマダ(天田印刷加工株式会社)
駄菓子屋の引き物系の商品の中でも最もメジャーな会社で、
キン肉マンの頃からコレクションシールの引き物クジなどを作ってきた。
SDガンダムでは「メンコ」やカードダス風の「PPカード」が有名で、
横井氏などのSDイラストをふんだんに使った紙製品が多かった。
武者ガンダムが登場したマーク13あたりの頃から駄菓子屋で売られていた商品で、
中身が分らないようになった小袋に人形が入っている。
また、小袋からアタリが出ると、彩色された特製版がもらえたようだ。
発売時期によって中に入っているラインナップは変化し、本家と同じくSDRの頃まで続いていたらしい。
旧素材の白、黒やマーク28付近で出現する旧素材のもの、
ピンク色っぽい肌色や、少し硬い肌色などはこのシリーズから出たイレギュラーカラーは多い。
▼丸越(株式会社丸越)
バンダイキャラクター商品および、カプセルベンダー用の商品を作っている老舗。
アマダと並び駄菓子屋で売られるチープトイメーカーの有名どころでもある。
ロゴは「Marukoshi」
ブリスター入りのSDガシャポン戦士で、ラインナップはマーク40付近が中心。
パッケージにはSD戦国伝の文字が見受けられるが、資料画像を見てもお分かりのように
ガンダム外伝(円卓の騎士編)やバウンドヒーローなども混じっており、仕様はかなりでたらめ。
他にもマーク43のクリアVerはこの商品から出たという説が有力。
▼ユタカ(株式会社ユタカ)
大阪の玩具メーカーのひとつだったが、バンダイのキャラクター商品を主に扱うようになってからまもなく、
バンダイの子会社ポピーと合併。SDガンダムなどのキャラクター商品を多く世に送り出した。
その後、バンダイ・ナムコ経営統合などの紆余曲折あって現在はボーイズトイ事業部の一部になっている。
SDガンダム関連商品としては、SFCの「SDガンダムX」や「SDガンダム外伝2
円卓の騎士」が有名。
「CBガンダムパート1」のパッケージ販売バージョンで、
ラインナップは、CBガンダムパート1(SDガンダム
ミニマムマーク1)と同じ。
ベンダー機ではピンクや紫などの変わった色も使っていたが、
このブリスターパッケージ版ではベーシックカラーである橙、黄色、肌色を採用している。
ラインナップ詳細
二代目将頑駄無、二代目大将軍、武者荒烈駆主、武者江須、
武者風雷主、武者百士鬼改、百鬼丸、農丸頑駄無、隠密頑駄無、闇皇帝、
騎士ガンダム(三神器装着)、サタンガンダム、黄金の騎士、サイコゴーレム、
ガンダム、Zガンダム、アレックス、νガンダム、フルアーマーZZガンダム、増加装甲ガンダムMk-III
※刻印は全てYutakaの「Y.」
彩色した地上最強編の武者(マーク41、42)をブリスターパッケージに入れてセット販売したもので、
ベンダー機から出る本家とは見た目の部分での趣は異なるがSDガシャポン戦士シリーズの範疇といえる。
ただし、ポケットヒーローシリーズは、SDガンダムのみのシリーズというわけではなく、
No.3以降は「仮面ライダー」や「ウルトラマン」などのSDフィギュアがラインナップされているので、
SDガンダム関連の商品というよりも、コンパチヒーロー関連の商品といったほうが適切。価格は1280円
ラインナップ詳細
1:白龍頑駄無、青龍頑駄無、白虎副将軍、巨山の砕虎摩亜屈、狩刃電威有破、我流速侍影
2:火炎の江須、玄人斗里空出伊鮮須、暗密将軍、我憎霧、玄人斗吏我髄、七面武神
・ポケットヒーロー SDガンダム ヒーローズメモリアル 1、2 ■■■
上記と同じくポケットヒーローシリーズだが、写真をごらん頂けば分るように
SDガシャポン戦士とは異なった造型を採用しておりやや頭身が高い。
なぜ、同シリーズでありながらデザインコンセプトなどが異なるのかは不明。
ラインナップ詳細
1:ガンダム、シャイニングガンダム、Vダッシュガンダム、ガンダムF91、ZZガンダム
2:ゴッドガンダム、Zガンダム、ガンダムMk-II、V2ガンダム、νガンダム
今回は未開拓なSDガシャポン戦士シリーズの中でも、とりわけ扱いの判断に困る
パッケージ販売版のSDガンダムについてコラムを組んでみた。
物が物だけに天田印刷の商品やその他サードメーカーの商品については現在も謎が多く、
触れる程度の記述となったが、こういうものは率先してまとめて行かないと
どんどん情報が風化してしまうので、詳しい情報や面白い商品サンプルをお持ちの方は、
協力していただけるとありがたいです(特にパッケージなど)。
お詫び・第三章(初稿)の記事内容に重大なミスがありましたことを反省してます……。
リポート:MAD 作成日/更新日: 09/04/02 資料協力:JUN氏